GAとは?Googleアナリティクス、アクセス解析ツールについて初心者向け解説

GAとは?Googleアナリティクス、アクセス解析ツールについて初心者向け解説

Google Analytics(GA)ってなに?

Google Analytics(GA=ジーエー)とは、ウェブサイト(ホームページ)に訪れた人たちの行動を知ることが出来る無料のツールのことです。GAはGoogleが提供しているアクセス解析ツールで、計測したいWebサイトをGoogleアナリティクスに登録することで、誰でも無料で利用することができます。

ウェブサイトの運営者にとって、自社サイトのどのページがよく見られているのか、訪問者(お客様)がサイトをどのように利用しているのかを知ることはとても重要な仕事です。GAを使うことで、どれくらいの人がサイトにいつ訪問しているのか、どのページがよく見られているのか、サイトにどのくらいの時間滞在しているのか、などを知ることができます。

たとえば、通販サイト(ネットショップ)を運営している場合、どの商品が人気なのか、購入手続きのどの段階でお客樣がページから離脱してしまうのか、といったデータを収集することができます。その収集されたデータから、「AよりもBの商品をもっと目立たせるべきだ」「購入までの●●を改善しよう」といった具体的なサイト改善に役立てることができます。

そもそも「アクセス解析」ってなに?

「アクセス解析」というのは、インターネット上のページをどんな人がどれくらい見てくれたのかなどを調べることです。アクセス解析の主な目的は、ホームページの成果を向上させるために改善点を特定することです。リアル店舗では、来店客の行動から改善策を導き出せますが、ホームページでは対面でのフィードバックが得られないため、その役割をアクセス解析が担います。アクセス解析により、サイトの現状理解や仮説検証が可能となり、具体的な改善策を検討できるようになります。

たとえば、あなたがブログを書いている場合、「今日は何人が記事を見に来てくれたか?」、「どの記事が一番人気なのか?」などを調べることが出来ます。

  1. 訪問者数=ページ(サイト)に来た人の数(実店舗であれば、何人お店に来てくれたのか?)
  2. 閲覧時間=ページ(サイト)を見ていた時間(実店舗であれば、何分ぐらいお店に滞在していたのか?)
  3. 流入元=どこからページ(サイト)に来たか(実店舗であれば、お店を知ったきっかけは何だったのか?SNS?口コミ?)

GAなどのアクセス解析ツールを使うと、どんな記事を書けばもっとたくさんの人が記事を読みに来てくれるのか、どのページを修正すればもっと売上が上がるのか、などがわかります。

GAでどんなデータが見られるの?

GAでは例えば、以下のようなデータを確認することができます。GAは訪問者の行動を数値やグラフでわかりやすく表示してくれるのが特徴です。

  • 訪問者数:どのくらいの人がサイトを訪れたか
  • ページビュー数:それぞれのページが何回見られたか
  • 直帰率:訪問者が1ページだけ見て離れてしまう割合
  • 流入元:訪問者がどの流入経路(検索エンジン、SNS、広告など)でサイトに来たのか

その他、どんなデバイス(スマートフォン、パソコン、タブレットなど)を使っているのかや、どの地域からサイトにアクセスしているのかもGAでわかります。
これらの情報をもとに、たとえば「スマートフォンでの表示が見づらい可能性がある」「●●地域からサイトを見ている人が多いから、この地域に向けた広告を出そう」といった具体的な対応が可能になります。

GA4(Google アナリティクス 4)とは?

GA4とは、Google Analytics(グーグルアナリティクス)の最新バージョンのことです。以前のバージョンは、「ユニバーサルアナリティクス」です。ユニバーサルアナリティクスは、「セッション」という単位で訪問者の行動を分析していましたが、GA4の最新バージョンでは、「イベント」という形で、より詳細な行動を記録できるようになっています。

たとえば、「ボタンをクリックした」「動画を再生した」など、訪問者の具体的なアクションを追跡することができます。また、AI(人工知能)が搭載されており、将来の訪問者数や売上を予測する機能も加わりました。

GAは初心者でも直感的に使いやすい設計ではありますが、覚えることもかなり多く、なかなか奥の深い解析ツールです。ですので、最初は基本的な指標を確認するだけでも十分です。「どのページがよく見られているか」「どのルートから訪問者が来ているか」をまずは知ることで、次のアクションであるサイトの改善につなげていきましょう。GA4に慣れてきたら、訪問者の行動を詳しく分析し、具体的なマーケティング施策に活用していきます。

・・・とはいえ、GA4は多機能ゆえ、「数字を見ても意味がわからない」「覚えることが多くて無理」と感じる方も多いでしょう。もっとシンプルな操作性を求める方にはGA4以外のアクセス解析ツールもおすすめです。

GA以外のアクセス解析ツール

GA以外のアクセス解析ツールには以下のようなツールもあります。

User Local(ユーザーローカル)

User Localは、スマホ端末に特化した無料のアクセス解析ツールで、機種やバージョンまで調査可能です。基本的な解析ができ、他のツールやヒートマップと組み合わせると効果的です。高度な解析を求める場合は、同社の有料ツール「User Insight」も検討できますが、無料トライアルはないため、まずUser Localで試すのがおすすめです。

QA アナリティクス

QAアナリティクスは、WordPress向けの無料アクセス解析プラグインです。タグの設置やアカウント登録が不要で、簡単に導入できます。主な機能として、全ページ対応のヒートマップやセッションリプレイがあり、ユーザーの行動を視覚的に分析可能です。日本語対応の管理画面とサポートが提供されており、初心者から上級者まで幅広く利用されています。GAで離脱率が高いページ、滞在時間が短いページがあるけれど、数値だけ見ても具体的な改善ポイントが分からない、そんな方におすすめです。

以上、GA4以外にもさまざまなアクセス解析ツールがありますので、Googleの検索窓で「アクセス解析 ツール」「アクセス解析 ツール 無料」などと検索し、ご自分の目的に合った解析ツールを探してみてください。

アクセス解析ツールの選び方

GA4以外にも解析ツールがあることはわかったけれど、結局どれを選んだらいいのかわからない、という方は以下を参考に解析ツールを選んでみてください。

自社の目的に合った分析機能がそのツールにあるか?

企業目標や課題に応じ、アクセス解析ツールで分析すべきデータや指標を明確にすることがまずは重要です。例えば、リピーターを増やすには新規ユーザーの直帰率やコンバージョンを測定し、知名度の向上には流入元やページビュー(PV)、ユニークユーザー(UU)を分析します。ページ内でのユーザー行動を知るにはヒートマップ、競合分析にはサイト比較機能が役立ちます。
計測したいデータ、計測したい目的を明確にし、目標に合った機能のある解析ツールを選びましょう。

ツールの費用は無料か有料か?

アクセス解析ツールには無料と有料の製品があります。無料ツールは基本機能を提供し、初心者や小規模サイトに適しています。一方、有料のツールは高度な分析機能やカスタマイズ性、ツール連携、大規模解析に対応しており、サポートや定期アップデートも充実しています。自社のニーズや予算に合わせて選び、無料ツールを試してから、必要に応じて有料ツールを検討するのがおすすめです。

使いやすい、見やすい管理画面か?

アクセス解析ツールは、使いやすいUIと優れたレポート機能を持つものを選ぶことが重要です。操作が難しいツールや見づらいレポートでは、データを改善に活かしにくくなります。無料トライアルやデモを活用して操作性を確認し、導入後にサポートや運用コンサルが充実しているベンダーを選ぶと安心です。

アクセス解析ってやるべき?アクセス解析の重要性とは?

解析ツールを使わず、「勘」でサイトを運用している方もまだまだいらっしゃるかもしれません。ですが、アクセス解析はサイトを運営する人にとってとても重要です。
なぜなら、通販サイトを運営している場合、どの商品が人気なのか、どのページでお客様が購入をやめてしまうのかなど、サイトの状況を把握して売上アップにつなげるヒントを得ることが出来るからです。

例えば、「どの商品ページに多くの人が訪れているのか」「どんなキーワードで検索してサイトにたどり着いたのか」「カートに入れたけれど購入せずに離脱してしまった原因は何か」といったデータがアクセス解析からわかります。

これらの情報をもとに、人気商品の在庫を増やしたり、購入をためらってしまう要因を改善したりすることで、より多くの人に買ってもらえるサイトになります。また、訪問者がどこから来たのか(SNS、検索エンジン、広告など)を知ることで、効果的な宣伝方法を見つけることも出来ます。

さらに、アクセス解析ツールでサイト状況を定期的に確認することで、サイトの成長や問題点を早めにキャッチすることもでき、素早い対策が可能になります。サイト運営を成功させるために、アクセス解析ツールは欠かせない「パートナー」です。

誰でも簡単に導入することができるので、売上アップ、目的達成のために、ぜひアクセス解析ツールを活用してみてください。