GoogleがGA4(Google Analytics 4)向けに「GA4+MCPサーバー」を公開したことをきっかけに、「MCP(Model Context Protocol)」という言葉を目にする機会が一気に増えました。
MCPとは、AIが外部ツールやデータ(GA4を含む)と安全にやり取りするための共通プロトコルのことを指しています。
つまり、AIが直接GA4のデータを読み取り、仮説を導き出せるようになる「橋渡し役」となるのがMCPです。
これまで人がダッシュボードを開き、数字を見ながらレポートを作っていた作業が、AIによって自動的に行われる――。
そんな未来が、いよいよ現実のものとなりつつあります。
目次
数値を見て仮説を立てるだけじゃなく「AIに聞く」時代へ
これまでのWeb分析は「数値を見て、仮説を立てる」ことが中心でした。
しかし今後は、AIに問いかけることで次の一手を導く時代へと変わっていきます。
ウェブ担当者やウェブ分析をする人の仕事は、「AIと協働して意思決定する」仕事に変わっていくでしょう。
「手を動かす分析」から「問いを立てる分析」へ。
まさに「面倒なことはAIに任せよう」という時代が来ています。
最近よく聞くMCPサーバーとAnalytics Advisor、何がどう違うの?
MCPという言葉と並んで最近注目されているのが、Googleが発表したAnalytics Advisor。
Analytics Advisorは、まさにQA ZEROのAIアシスタントと同じような機能です。
▼QA ZERO AIアシスタントとは?
https://qazero.com/brains/
GA4のMCPサーバーとAnalytics Advisor。どちらもAIとGA4を結び付ける存在ですが、実はまったく異なる役割を持っています。
簡単にまとめると、GA4の中でAIに質問するのがAnalytics Advisorであり、外のAIがGA4データを使うための仕組みがMCP Server、という役割です。
| MCP Server | Analytics Advisor | |
| 位置づけ | GA4外のAI連携用仕組み | GA4内のAIアシスタント機能 |
| 提供主体 | オープン仕様のMCPプロトコル(Google公式実装あり) | Google(GA4標準搭載) |
| 利用環境 | Nodeなど+Claude DesktopなどMCP対応環境が必要 | GA4画面上で完結 |
| 主な用途 | 外部AIがGA4データを「使う」 | GA4データをもとにAIに「聞く」 |
| MCPサーバー | 必須 | 不要 |
ちなみに先日メルマガでお送りした「OpenAI の新ブラウザChatGPT Atlas」を使って、GA4をAtlasで集計させたり等、サイト改善において「面倒なことはAIに任せよう」という時代が来ていると感じます。
面倒なことはAIに任せよう ~MCPが変える未来と課題をGA4で確認~
- MCPって最近よく聞くけど、実際に自分の仕事にどう関係する?
- GA4の分析にAIがつながるってどういうこと?
そんな疑問をもつWeb担当者の方に向けて、今回のミニセッションでは「MCP × GA4 × AI時代のWeb業務」について、設定の話ではなく、MCPによって何が変わるのか、をわかりやすく解説します。
このミニセッションでは、
- MCPって結局なに? GA4とどう関係するの?
- Analytics AdvisorやQA ZEROが示す、AIとWeb担当者の新しい役割分担
- GA4の「見えにくい課題」をAIでどう補えるか
- AIに任せる部分と、人が判断すべき部分の境界線
など、MCPサーバーの設定や技術の話ではなく、「考え方」と「使いどころ」に焦点をあてて、MCPの現状の課題と未来についてお話しします。
セミナー概要・お申込み
- 日時:2025年11月19日(水)13:30〜14:00
- 形式:Zoomによるオンライン開催(※申込者にURL送付)
- 参加費:無料
オンラインですが、みなさまにお会いできるのを楽しみにしております!

