個人情報保護法でアクセス解析はどう変わる? GA4とQA ZEROの考え方の違い

個人情報保護法でアクセス解析はどう変わる? GA4とQA ZEROの考え方の違い

「個人情報保護法への対応で、アクセス解析が難しくなった」
「Cookieの同意を取ると、アクセス数が減ってしまうらしい」

そんな話を聞いて、自社のサイトは大丈夫だろうか、と感じているウェブ担当者の方もいると思います。

まず、GA4を使っていること自体が、個人情報保護法違反になるわけではありません。

考えたいのは、どのツールを使っているかに加えて、何のために、どのような情報を集めているかです。

なぜ、個人情報保護のルールがアクセス解析に関係するのか

サイト改善では、「どのページが読まれたか」「どこで離脱が多いか」などを知りたいことが多いと思います。

一方、同じ閲覧履歴でも、会員情報と結び付けたり、別のサイトで広告を配信するために使ったりすれば、利用者との関わり方が変わります。

名前を集めていなくても、データの組み合わせや使い方によって、個人に関わる情報として扱われることがあります。

また2026年に可決された日本の改正個人情報保護法において、Cookieに関する情報の取り扱いは、より厳しくなっています。

【無料・速報】2026年4月7日に閣議決定された個人情報保護法改正案はサイト解析にどんな影響がある?
サマリー 同意バナーは必要か? Cookieレス×自社環境型 こんなお悩みに 個人情報保護法の改正によってサイト運営者として考えないといけないことを知りたい 同…
qazero.com

もちろん、海外向けのサイトでは、その地域のプライバシーやCookieのルールも関わります。

そしてGA4はグローバルなツールですので、基本的には欧米を向いた最適化がなされていきます。これが違いになってきます。

GA4は、同意に合わせて計測を調整する

GA4は、サイトの利用状況の分析に加えて、Google広告との連携にも使えるツールです。そのため、解析や広告に関する同意の状態に応じて、計測の動きを調整する仕組みがあります。

それにあわせてGA4(設定はGTM側)には同意モードが存在します。

Googleの同意モードには、大きく二つの実装方法があります。

  • 基本の同意モード:同意が得られるまでタグを止め、データを送らない。
  • 高度な同意モード:同意がない場合も、Cookieを使わない限定的な計測情報を送る。

つまり、同意前に何が計測されるかは、サイト側の設定によって変わります。(参考:Googleの同意モード解説

計測できない部分を推定で補う仕組みもありますが、利用には一定のデータ量などの条件があります。導入すれば、すべてのサイトで欠けたデータが元どおりになるわけではありません。(参考:GA4の行動モデリング)

この仕組みを、運用する側から見ると、「フル計測から、同意の状態に応じて範囲を絞る」という、引き算の考え方として捉えることができます。

QA ZEROは、プライバシー配慮を前提に開発

私たちは、個人を継続的にトラッキングしなくても、サイトを改善するための情報は得られると考え、QA ZEROの開発を始めました。

例えば、ウェブ担当者が知りたいのは、こんなことではないでしょうか。

  • 商品やサービスの説明は、読んでもらえているか。
  • 問い合わせへの案内は、見つけてもらえているか。
  • 改善したページは、以前より使いやすくなったか。

こうした改善には、訪問者一人ひとりの身元や、他サイトでの行動まで把握する必要はありません。自社サイトの利用傾向から、改善の手がかりを見つけられます。

QA ZEROは、そのための計測をCookieレスで行えるようにしています。データを自社環境で管理できることも、設計の大切なポイントです。

「同意を得られた人のデータを、どこまで使うか」に加えて、「Cookieに頼らず、サイト改善に必要な情報を得る」ことを基本に置く。ここに、私たちの考え方があります。

海外にも、統計と広告を分ける考え方がある

この区別は、海外のルールにも見られます。

フランスの監督機関CNILは、サイト運営者のためのアクセス測定に目的を限定し、匿名の統計だけを作るなど、一定の条件を満たす場合に、同意なしで計測できる枠組みを示しています。他のデータとの照合や、複数サイトをまたぐ追跡などは、この免除の対象から外れます。CNILのアクセス解析に関する基準

Matomoも、適切な設定を行うことを条件に、この枠組みに対応できると説明しています。但しツールを入れれば自動的に適用される、という意味ではありません。Matomoの設定ガイド

海外の事例から学べるのは、「何でも同じように計測する」のではなく、目的に合わせてデータの扱いを分けるという発想です。

判断ポイントは「簡単か、面倒くさいか」

引き算の考え方で除外設定をするGA4やMatomoのようなアクセス解析ツールは、設定ミスをした場合にサイト運営側が訴えられるというリスクがあります。知らぬ間に詳細データを取得していて、個人情報保護違反をしていたという状態はなるべく避けたいところです。

そこで、もともと統計目的で発展してきたQA ZEROのようなツールの役割があると考えています。

事実、QA ZEROを導入頂いたお客様からは「GA4はいろいろ大変だから、QA ZEROも入れることにした。」という声が多いです。

一つのツールであれもこれもと考えると、どうしても設定は複雑になりがちです。そこでサイト分析の統計目的と、広告の個人トラッキングの目的をわけて、ツール自体を使い分ける企業が欧米でも増えています。

(最後に補足です)QA ZEROは、同意後にCookieも使えるハイブリッドモデル

「QA ZEROは社内CRMと紐付けることはできないのでしょうか?」というご質問をよく頂くので、最後に補足します。

QA ZEROは、利用者の同意を得た場合には、Cookieを利用する運用も選べるハイブリッドモデルを採用しています。

Cookieレスの計測を基本にしながら、必要な場面では、同意された範囲でCookieを活用する。サイトの目的に合わせて、運用を組み立てられます。

私たちがQA ZEROで提供したいのは、プライバシーへの配慮を日々のサイト改善に組み込みやすくすることです。

広告には広告に適した仕組みを使い、サイト改善に必要なデータは自社の手元に持つ。

今のGA4を活かしながら、改善のための計測を整えたい。そんな企業のための選択肢として、QA ZEROをご検討頂ければ嬉しいです。