QA ZEROにはALCHEMIST(アルケミスト)という名前のAI分析機能が2024年の春に搭載される予定です。
- ALCHEMISTはどんな機能なのか?
- ALCHEMISTは何ができるのか?
- ALCHEMISTは将来的にどうなっていくのか?
といったあたりを丸山さんに聞いてみました。
目次
ALCHEMISTはデータをAIが分析していろいろ教えてくれる機能のこと
ALCHEMISTがどんな機能なのか教えてもらえますか?
QA ZEROが取得したデータをAIが分析していろいろ教えてくれるというものです。サンプル動画を作ったので説明していきますね。
ありがとうございます。
この画面はQA ZEROのダッシュボードです。こんな風にダッシュボードにセッション数とか目標数があって、この二つについて分析してくれます。ロボットが「現状について分析できます。分析しますか?」と聞いてますので、分析を依頼すると分析が始まります。終了するをクリックすると終わる。
何かしらこちらが聞くのではなくて選択していくんですね。
いきなり問いが立てられる人って少ないのでこれは便利そうです。
かまいたちの夜などのサウンドノベルゲームか、もしくはマインドマップを作っていく感覚です。で、分析するをクリックすると、見ての通りグラフが右肩下がりになっているので推移を確認してくれます。月ごとのセッション数ですね。
いきなり答えがドーン!ではなくて、我々が考えていくようにALCHEMISTも考えていくんですね。納得感があるというか順番に説明してくれるのはわかりやすいです。
5月と10月で見たら減ってるから、ここを見たらいいとアドバイスしてくれるんです。しゃべっているだけだと一方的になってしまうので、AIと会話している感じにしたかったんですよね。最終的にはランディングページに問題がありそうだということでここを見たらいいよと教えてくれます。
これって、人間がやるとすごく時間かかるじゃないですか。このデータを見てここが減ってるから別のデータのここ見たらわかるじゃん!と思うけど、説明するとめちゃくちゃ大変です。スクショ取ったりグラフにしたりしてレポートにしないといけないことが多いですから。
そうですよね。
自分たちがGA4などを操作しながら考えて出した結論をもう一回まとめるのって面倒です。話すから信じてよって思いますし(笑)。
さらに進んでいくとここを見たらいいというのも教えてくれますので、自分で絞り込んだりして細かい原因を探っていきます。
便利ですね~。GA4って「どこ見たらいいのかわからない」って質問が多いのですが、ALCHEMISTはそれを教えてくれるんですね。
さらに分析が進むと影響が大きかったランディングページの検索クエリを確認してくださいと出てきました。クリックして画面でこれを見れば、どのキーワードが減ったのかわかります。QA ZEROはGoogle Search Consoleと連携することができて、そのデータも持っているのでここまでアドバイスができるようになってます。
アドバイスの全文をコピーできるようになっていますので、振り返りにも便利ですよね。
現状ではダッシュボードにあるデータの分析が可能
途中で指示を出したりすることはできないんですよね?
そうですね、指示とか会話はできないですね。
期間を変えたらデータが変わるように見えちゃいますが、現状ではダッシュボードのデータを固定で見るようになってます。直近6ヶ月間の流れを見せる画面ですね。
なるほど。今のところは過去6ヶ月のデータを見て分析すると。ということは、さらに1ヶ月後になると変わるかもしれないですし、データ取得し始めの3か月でも分析が出てくる感じですよね?
その通りです。使い方としては毎週とか毎月のチェックに使うイメージですね。
他によくあるケースとして、何かいきなりびょーんってこう伸びてたり、落ちてたりする時とかです。1日でなんかどうも下がってるけど、なぜ下がったのかがわからないし、それを自分で見るのが面倒くさいっていう場合。
ALCHEMISTは将来的にヒートマップ+HTMLのデータも分析してくれる
QA ZEROにはヒートマップとセッションレコーディングの機能もありますが、このあたりもAIが分析してくれるようになるんですか?
やります、やります!
ヒートマップの分析というと、例えばここがよく見られてるからこういうのがあった方がいいとかのアドバイスもあるんですが、実際のHTMLもデータとして持っているので意味も分析してくれるんですよね。ヒートマップからここがクリックされているのがわかって、そこにはこんなコンテンツがあります。ということもできます。
おー!それは便利!
ヒートマップって人間じゃないと分析できないと思ってたんですが、そうか、HTMLのデータを持っていればAIがくっつけて分析できるのか。
デモにあったように詳細を見ることもできるので、広告が参照元のヒートマップを分析することもできます。全体で見るとここが赤いけど、広告で見るとこっちが赤いっての多いですもんね。
そうなんですよ!
セグメントしてヒートマップを見て、実際のページを見て、GA4でランディングページを見て…とか大変なので、この機能は今すぐにでも欲しいです。
森を見て木を見るなんてよくデータ分析で言いますけど、このAIが勝手にその裏のデータ見て、このページに来てるのは広告からめっちゃランディングページに来てるなと。それであれば広告の影響が一番大きいですねと。
広告からだとここの文章が見られたりとか、すぐ離脱しちゃってるんであんまり良くないと思いますよとか。さらに言えば、広告のutm_termとかを設定してくれればそこのデータも取るので、その内容とよく読まれてる文章の赤いところを見比べて、これずれてないですかっていう分析もします。
ALCHEMISTでヒートマップ分析ができるのは24年春ごろ
で、それはいつからできるようになるんですか?(食い気味)
24年春にはヒートマップのところにALCHEMISTが登場してるのは間違いないです。
またそれを皮切りに、ヒートマップ分析などのデータ分析精度をどこまで上げれるかにも挑戦していきます。原理的にはわかっているので春以降には何かしらいえると思います。
かなり楽しみです。
他にも考えていることはあるんですか?
ロボットの画像を任意の画像に変えられるのを考えてます。推しのタレントやアイドルの画像にしたらマメに見るようになると思いますし、親近感がわくと思いまして(笑)。
AIに口調を学習させたらさらにいいですね!あとはChatGPTのように会話ができるのも。
いつもレポートを出すときに思うんですが、人間って何かしら見せられると文句を言うのだけは誰でもできるんですよね(笑)。わからないとか、ここが知りたいとか。なので、そのきっかけをALCHEMISTが作って、QA ZEROのデータを分析しながら進めていくとうまく進みそうです。
ユニバーサルアナリティクスのデータもAIで分析できるようになる?
今は構想段階なのですがユニバーサルアナリティクスのデータを合わせて分析できると思ってます。ユニバーサルアナリティクスのデータがダウンロードできるAnalytics Backup by QAというサービスもやっていて、これが持っているデータの形式とQA ZEROのデータの形式が同じなので、合わせて分析ができるんですよね。数値のずれはあると思いますので若干の補正をして。
確かに、それはできそうですね。
なんとなく保存していたユニバーサルアナリティクスのデータが活用できるとなると喜ぶ人は多そうです。
まとめ
- ダッシュボードの画面で過去6ヶ月を見て教えてくれる
- ゆくゆくはヒートマップと裏側のHTMLを見て、コンテンツ的にここがおかしいと教えてくれる
- ダッシュボード以外の集客とか行動とかいろんなレポートにもAIが出てくる
- 会話もできるようになってより深く分析できるようになる
- ユニバーサルアナリティクスのデータも合わせて分析できるようになる
QA ZEROのALCHEMISTはかなり楽しみです!
※QA ZERO自体のお問い合わせもお待ちしております。